~健康保険を受ける感謝と責任~
鍼灸・整骨は保険証が使えます。有り体にいえば税金で賄われている業界ですから、営業方法や宣伝にも多くの法規制が存在しています。
実はこの規制が時代に全く合っていないこともあり、いま国では見直しが検討されているのですが、見直しを待てない一部の方々はルールを逸したグレーな営業・広報を行ってしまっているのが実情です――皆様の業界でも制度が古すぎて逆効果になっているような状況は、多かれ少なかれある話だと思います。
しかし、だからといって、ルールを逸脱した経営が許されるわけではありません。
当院はそのことに自覚的でありたいと考えています。
わたしたちの仕事は保険が適用されます。現状でそれが許されるのは医者・歯科医・柔道整復・鍼灸(条件付き)わずかにこれだけです。特権的な立場であることを常に忘れてはいけないと思うのです。さらに、いまの日本は超高齢化社会に突入しています。今後さらに社会保障費の増大が課題となることは明白です。すでに年金制度や生活保護などテコ入れがされつつありますし、皆保険制度も例外ではありません。
そんな中で世間を賑わすのは医療業界の不祥事ばかりです。病院や医療系教育機関、官民の癒着などなど枚挙に暇がありません。このような状況でグレーな営業や宣伝を不用意に行えば、制度自体の存続さえ揺るがしかねません。
わたしたちは人々の健康を維持するのが役割です。それが社会不安を増やし不健全な方へと誤導しては本末転倒です。その自覚を持った経営を、今後とも心がけてまいりたいと思います。